アメリカで初めての「電力網に対するサイバー攻撃」

北米電力信頼度協議会(NERC)が、2019年春に記録された電力網を用いたサイバー攻撃について「アメリカで起きた電力網に対する初のサイバー攻撃」であると報告をあげた。

2019年3月5日にアメリカの電力網を用いて何者かが実行したサイバー攻撃は電力発電所に小規模の停電を起こしたが電力網自体に影響はなかったとした。

だがこのサイバー攻撃はアメリカの電力網に対して実行された最初の破壊的なサイバー攻撃であるとして大きな注目を集めた。

NERCは報告書の中で今後の対策としては、インターネットに接続するデバイスはできるだけ少なくしていくとした。

同様の事件として2015年と2016年にウクライナの電力会社に対して仕掛けられたサイバー攻撃と同様のことが発生するのではないかとアメリカの国防総省では危惧されていた。

そのためアメリカでは電力網へのサイバー攻撃に備え、電力インフラの制御を手動に切り替える法案が可決された。

またウクライナの電力網に対するサイバー攻撃では、「CrashOverRide」と呼ばれるマルウェアが使用されましたが、アメリカで検知されたサイバー攻撃は、より単純ではるかに危険性が低いものだった。

手口としてはでは不正アクセス者がファイアウォールを繰り返し再起動し、機能不全に陥れたとのこと。

このファイアウォールは発電所と電力管理センターの間を流れるデータを監視する役割を担っていたため、再起動する度に停電に陥っていた。

日本においても同様の事件がそう遠くない未来に待ち受けているだろう。

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