富士フイルムは6月1日深夜にランサムウェア攻撃を受けたが、14日に完全復旧したと報告をした。同社は1日に攻撃を受けた際、外部との通信を全て遮断しため情報漏洩はなかったと改めて報告をした。
これに対して富士フイルムは社内に危機管理委員会を設立し、外部のネットワークセキュリティ専門家と連携して対応したとのことで「(今後)脆弱性への対策や監視の強化などを進めていく」と発表している。
なお、ランサムウェア攻撃の影響で問い合わせ窓口の受付や製品の出荷作業などの通常業務も問題なく行えているとのこと。
本件は、大規模なランサムウェア攻撃を受けたにも関わらず情報漏洩がなかった類まれな例と言えるだろう。業務が停滞し利益が損なわれたのは否めないが、顧客を守ったという点で大きく評価すべきではないだろうか。