今年3月にインドの航空会社であるAir Indiaの情報を管理しているSITAへのサイバー攻撃により約450万以上の渡航に必要な個人情報(乗客の氏名、クレジットカード情報、生年月日、連絡先、パスポート情報、航空券情報など)が情報漏洩したが、実は未だに全貌はあきらかになっていない。
情報漏洩した可能性があるのは2011年8月26日から2021年2月3日までの間に、同社に登録された乗客のデータが漏洩したと声明で述べられている。その後の調査として分かったのはAir IndiaだけでなくMalaysia Airlines(マレーシア航空)、Finnair(フィンエアー)、Singapore Airlines(シンガポール航空)、Jeju Air(済州航空)、Cathay Pacific(キャセイパシフィック航空)、Air New Zealand(ニュージーランド航空)、 Lufthansa(ルフトハンザドイツ航空)など複数の航空会社のデータが情報漏洩していたとのことだ。
あまり知られていないかもしれないがSITAとはスイスのジュネーブに本社を置き、世界の航空会社の90%にサービスを提供していると言われる世界的な企業だ。海外へ渡航経験のある方は、なんらかの形でSITAのサービスを受けている可能性は限りなく高いだろう。
事件の全貌が明らかになっていない為、上記にあげられた航空会社以外にも情報漏洩を許してしまっている企業もあると安易に予想はつく。今後も、この事件の動向を見守るのは当然のことだが、海外渡航経験者の方は速やかにクレジットのパスワード、セキュリティコードの変更などを行う事を強くお勧めする。