ウォールストリートジャーナルが驚くべき事実を報告している。昨今、若者の間で流行しているTikTokが昨年末まで、Googleのポリシーを回避してAndroid端末のMACアドレスを搾取、追跡していたことが判明した。この報告によれば、もちろんユーザーにはこの事実が明らかにされていなかったとのこと。
同紙によればTikTokはMACアドレスを15ヶ月もの間収集しており、2019年11月にこの機能が取り除かれたという。
MACアドレスとは、インターネットに接続されたデバイスに割り当てられた固有の固定識別子であり、分かりやすく言うならばインターネット上に設置されている住所の様なものである。
また同紙は、TikTokはAndroidの既知のバグを悪用してユーザーのMACアドレスを収集したが、グーグルはまだその情報を公開していないとも書いている。
TikTokの広報担当者はウォールストリートジャーナルのレポートの記事を否定していなく「中国政府に情報を譲渡していない」との定型的なコメントを発表しているのみだ。だがMACアドレスを搾取していたことに関してEUを始め多方面から非難の声があがっておりGoogleに対してアプリの提供を中止するべきだ、との声も上がっている。