ロシアのハッカーがカスペルスキーのウイルス対策ソフトを使ってNSAの機密情報を搾取(2017年記事)

ロシアのハッカーがアンチウイルスソフトKaspersky(カスペルスキー)を悪用し、NSAの機密情報を奪ったとThe Wall Street Journal(WSJ)が報じた。

WSJによると2015年にNSAが保有していたサイバー攻撃を防御するための戦略に関する重要な機密データを奪いNSAが事態を把握したのは2016年春のことだったという。WSJによると、ハッカーはアメリカがサイバー攻撃からネットワークを保護する方法や、アメリカを含めた他国のネットワークに侵入する方法をロシア政府に渡した可能性があるとしている。

ネットセキュリティ専門家のスペシャリストによるとロシア製のウイルス対策ソフト・カスペルスキーを悪用して行われたことも判明しています。ハッキングは、NSAから諜報活動を請け負う企業の従業員が、NSAの機密情報の入ったデータを持ち帰り、カスペルスキーのソフトがインストールされた自宅のPCに保存したところ、ロシアのハッカーはカスペルスキーのソフトの脆弱性を使って、機密情報を盗み出したとWSJは結論づけた。


2017年9月に、NSAがカスペルスキー製品についてアメリカの政府関連機関での使用を禁止したのはこれが原因かもしれない。

カスペルスキーはWSJに対して、「ハッキングを裏付けるいかなる情報や証拠も出されておらず、誤った非難だ」と述べ、カスペルスキー製品の関与を否定している。

RECOMMENDED POSTおすすめ記事

あなたにオススメの記事一覧

CATEGORY LINKSカテゴリー別記事へのリンク

カテゴリー別で投稿されている記事をお探しの方はこちらをご利用下さい。