サイバー攻撃集団「TICK」とみられる組織からの攻撃により、三菱電機が情報漏洩をした恐れがあるとのことだ。
朝日新聞によると、三菱電機の社内調査によれば国内外合わせて120台を超えるPCや40台超えるサーバーに侵入された形跡があり、機密性の高い防衛関連、電力や鉄道といった重要な社会インフラ関連など官民の取引先に関する情報が流出した恐れがあるとのこと。
手口から、サイバー攻撃を行ったのは、中国に子会社のある日本企業をターゲットとしているサイバー攻撃集団「TICK」であるとみられている。
「TICK」は10年以上にわたり活動している中国系ハッカー集団で、2008年から追跡調査を行っているトレンドマイクロによると、2018年11月から活動が活発化しており軍事機密や先進技術情報の搾取を狙って動いていることが確認されている。
なお、記事作成時点で、三菱電機からこの件に関する声明の発表などは行われていない。
もちろん日本が警戒すべきなのは中国からの攻撃だけではない。親日であるアメリカやフランスからの攻撃の形跡も確認されており、頑丈かつ柔軟なセキュリティ対策を実施しなければ対処しきれなくなるだろう。