徳島県つるぎ町の町立半田病院のサーバーが昨年10月末、身代金要求型ウイルスのランサムウェアに感染していたことが判明した。病院によれば院内のプリンターが一斉に作動し、「身代金を支払わなければデータを公開する」という英語の脅迫文が届き、約8万5000人分の電子カルテが暗号化され、閲覧することが出来なくなったとのことだ。
半田病院の丸笹事務長によれば、病院側は身代金の支払いを拒否。電子カルテが復旧した1月4日まで、救急搬送や新規患者の受け入れを原則停止して再診患者については、一人ひとりに過去の治療内容を聞き取るなどして紙のカルテを作成し直したとのことだ。 感染経路は不明、データが流出した痕跡は確認できていないとのこと。病院は今後、有識者会議を開き再発防止策を検討すると報告している。