日本IBMは2021年8月25日に「2021年データ侵害のコストに関する調査レポート」を発表した。これは7つの国と地域、17の業界で発生した537件のデータ侵害や3500件近いインタビューを基に作成されたデータだ。これによればデータ侵害インシデントにかかる1回当たりのコストは、前年よりも10％増え、平均424万ドル(4億660万円相当)だった。

これは新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で、テレワークを導入する企業が増加した背景が関係していると予想されている。同調査によると、クラウドを利用した業務に移行した企業の割合は、なんと60％に上るとのことだ。更にリモートワークを要因とするデータ侵害で被った損害は、平均的なデータ侵害よりも約15％高い496万ドルとの報告もあがっている。

ニューノーマルやテレワークという考え方が始まって、はや2年。ネットワークにおけるセキュリティ対策をしていないのは既に時代遅れなのかもしれない。