2020年11月に発表されたAppleのM1チップ。従来のApple製のCPU性能を大きく上回り、革命的なCPUとして販売を開始している。現在、そのM1チップを搭載したMacで“Silver Sparrow(銀のすずめ)”と呼ばれるマルウェアの感染が3万台も見つかったとのこと。このマルウェアは1時間に1回プロキシサーバーにアクセスして接続端末を確認しているのだが、意図は全く不明とされている。
またセキュリティ企業のRed Canaryによればペイロードが確認されていなく追加のデータがあれば、悪意ある行動をする可能性があるということだ。更に驚くべきことに、このマルウェアには自己削除機能まで備わっており、なにか秘匿性の高い作戦などに用いられるのではないかと推測されている。
Silver Sparrowは153カ国で確認されており、主にアメリカ・イギリス・カナダ・フランス・ドイツで被害が報告されている。新しいMacをお持ちの方は感染を確認するのはもちろんのことだが、この感染力を鑑みると今後も留意していかなければならないのは間違いないだろう。