GoogleがCookieを廃止。Cookieのメリットとデメリット

Googleは1月14日、トラッキング用サードパーティCookieのサポートを2年以内に終了することを発表した。理由としてはchrome利用者の安全性を上げる為とのことだ。今回の変更案は、オンライン広告業界を大きく変革させる内容なのは間違いない。

 

そもそもCookieとは何か。簡単に言うとWebページにアクセスする際に“アクセスされた側”ではなく“アクセスする側”に処理を委譲し、スムーズなWeb閲覧を行うシステムのことだ。例えば、一度ログインしたWebページに一定の時間経過後に再度アクセスした際、ログインが継続されていた経験はないだろうか。これがCookieの役割の1つである。

 

それでは何が問題になっているかというとCookieが傍受または偽造され、悪意あるユーザーが“他人のCookie”を利用することにある。そうなった際はログイン情報などの個人情報が盗まれるのはもちろんのことアカウント自体を盗まれる可能性があるのだ。既に皆様はお気づきかも知れないが、このCookieの機能をWeb規約の中でデータを収集して用いているのがGoogleを含むWeb広告会社だ。ユーザーが閲覧したWebページを収集して効果的な広告を運用している。

 

またGoogleはCookie(サードパーティー用)に代わるシステムとして“FLoC”と呼ばれるシステムの導入を進めている。これは簡単にいうとデータの収集を個人単位で行うのではなく、数千人規模で行う事によって情報の秘匿性を高めるというものである。21年3月以降はFLoCの導入に向け、実際に自社の広告プラットフォーム環境下でテストを始めるとのことで広告主や広告会社の協力の下、実用性の検証を進めていくそうだ。

 

FLoCがどういったものなのかは現在、試験運用段階で不明な点も数多くある。もしかすると利便性が損なわれる可能性も大いにあるのかもしれないが、セキュリティの観点からすれば容認せざるえない事なのは間違いないだろう。

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